社長メッセージ

魅力ある地域を創造する
代表取締役社長 松尾倫男
山陰中央新報社は、来る2027年に創刊145周年を迎えます。1882年(明治15年)5月に創刊された山陰新聞社が源流です。以来、地域メディアとして一貫して読者とともに歩む姿勢を貫き、おかげさまで山陰両県における最大発行部数を誇る新聞社として成長することができました。
取材拠点は、山陰両県14か所と東京、大阪、広島。自社記事に加えて、契約している通信社・共同通信から配信される国内外のニュースを織り交ぜた日刊紙「山陰中央新報」の発行をはじめ、デジタル版ニュース「山陰中央新報デジタル (Sデジ)」、山陰随一の経済専門週刊誌「山陰経済ウイークリー」、女性向けの生活情報紙「りびえーる」「りびえーるWeb版」など多角的なメディア発信事業を展開。全国で唯一、県庁所在地に立地する中国電力島根原発2号機の再稼働問題や人口減少による利用者減に起因するJRやバス路線の存続問題、JR松江駅前の再開発問題などについては、地域ジャーナリズムを堅持し、読者から高い支持を得ています。
一方近年、新たなニュース配信方法としてクローズアップされているのがデジタル版です。スマートフォンの普及によって、ニュースを各個人レベルで受信することが可能なため、23年8月にはデジタル版ニュース「Sデジ」を大幅にリニューアル。各種ニュースの速報性や解説性に加えて、プロバスケットボールの日本トップリーグに加盟する「島根スサノオマジック」やオリジナル記事配信を強化する一方、各自治体に届けられている死亡者の住所、氏名などの情報を新聞紙面より大幅に早く配信するなど、新聞紙面と両輪で地域密着ニュースを強化しています。今後の伸びも期待されています。
新聞社では数々のニュース発信事業で裏打ちされた高い信頼性を背景に、各種事業も活発に推進しています。文化事業では、京都・金沢と並ぶ日本三大茶会の一つ「松江城大茶会」や女性だけを対象にした会員組織「YUI」の講演会、文化センター(松江、出雲)の運営など。スポーツ事業では女子プロゴルフの「山陰ご縁むす美レディ-ス」、全国から5000人が参加する「国宝松江城マラソン大会」、浜田―益田間を結ぶ「しおかぜ駅伝」、小・中学校の野球大会などです。幅広い世代が交流する「子ども食堂」も22年からスタートするなど地域貢献活動にも取り組んでいます。
人口減少対策や市街地活性化の一環として島根県出雲市では開発事業「出雲プロジェクト」を展開中です。アメリカ本社の大型コーヒーチェーンの誘致をはじめ、商業テナントが入居する複合商業ビル「ENnoZA」の建設(24年11月)など地元経済界と一体となった魅力ある街づくりへの提案も続けています。
時代が変わり、デジタル化が加速しても、ニュースや情報の正確性、信頼性に優れた新聞社の存在意義は変わりません。これからも、地域の皆さんと共に考え率先して行動する新聞社として、暮らしに役立つ情報発信をベースに魅力ある地域づくりに貢献したいと考えています。