編集編成広告営業販売文化事業デジタル

編集(取材記者)

編集(取材記者)

 外勤記者は新聞「山陰中央新報」や「山陰中央新報デジタル(Sデジ)」、経済誌「山陰経済ウイークリー」に記事を出稿します。追求してきたのは「地域のための報道」。現場に足を運び、話を聞き、写真を撮影。価値のある、必要とされるニュース、情報を届けるため、自分自身で探して見つけ出した話題やテーマのほか、自治体や企業、団体、個人の発表、事件・事故、読者からの情報提供などを基に取材します。ニュースを掘り下げて本質や構図、背景に迫る企画や連載記事を紙面とデジタル両面で展開し、地域の人たちの疑問に応え、山陰の未来を照らせるような報道を目指しています。最近はSデジ向けの出稿や動画撮影も行い、速報性や伝わりやすさもより意識して取り組んでいます。
 本社の編集部門は担当分野が分かれています。報道部は社会や事件事故、スポーツなどの分野、政経部は政治や行政、経済などを担当。情報部は医療や教育、文化、グルメなど生活に密着した情報や話題を取り上げます。人口減少問題や竹島、島根原発といったこの地域固有のテーマのほか、選挙報道にも重点を置いています。プロバスケットボール・島根スサノオマジックや女流棋士の福間(旧姓・里見)香奈さんなど島根にゆかりのある話題も専門記者を置いて伝えています。読者室は読者との接点を担います。社会の意見や要望を吸い上げる窓口になっているほか、子ども新聞「週刊さんいん学聞」の編集作業や、学校教材に新聞を活用するNIE活動も担当しています。
 本社のほか、大阪支社を除く総局・支社・支局には1人以上の記者がいます。本社に比べると人数が少ないため、あらゆる分野の取材をします。総局・支社・支局がある地域に特有の課題や話題も取り上げ、地域の皆さまとの距離がより近く、身近な存在として仕事をしていることを実感します。

編成(見出し付け、レイアウト)

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 本社編成局には整理部、グラフィックス部があります。整理部は専用のパソコンを使って原稿に見出しを付け、読みやすくレイアウトして紙面を作り上げます。整理記者と呼ばれ、本社記者や共同通信社から刻々と届く記事と写真を基に、ニュースの価値や本質を判断するプロといえます。大きなニュースが飛び込んでくると、紙面を全て作り直すこともあります。そんな時こそ腕の見せ所で、醍醐味を感じる瞬間です。
 グラフィックス部は最先端のコンピューター機器と技術を駆使し、紙面に掲載する写真の加工や図版などのグラフィックス、企画記事を端的かつ象徴的に表すタイトルカットなどを制作します。カラー紙面が増えてビジュアル化が進む中、紙面を読みやすくするデザインは重要性を増しています。写真を組み合わせたコラージュや、イラストなど常に質が高く、伝わるようなものを追い求めています。

広告営業

広告営業

 企業や行政機関、個人事業主、団体といったスポンサーや広告代理店を対象に営業展開し、魅力ある広告や関連した企画を提案します。新聞や山陰中央新報デジタル(Sデジ)に掲載する広告だけでなく、テレビCMや動画、ホームページ制作など、新聞社の持つ強みや情報、ネットワークを生かした方法で商品や企業、店舗の情報を発信。困りごとの解決や地域活性化に貢献できる魅力的でクリエイティブな仕事です。
 山陰両県は全国に先駆けて少子高齢化、人口減少が進む地域です。島根県内を就職先に考えて就活する若者に交通費や宿泊費を助成する「未来サポートプログラム」、子育てを応援する企画「チェンジ子育て」などを協賛企業、団体と連携して展開しています。島根県へのUターンや定住を促進する広告も手掛けたほか、新型コロナウイルスの感染が拡大していた2020年春、遠方に住む島根県出身者に向けて県が大型連休中の帰省自粛を呼び掛けた新聞紙面の全面広告「早く会いたいけん、今は帰らんでいいけんね。」(出雲弁)、「早く会いたいけぇ、今は帰らんでいいけぇね。」(石見弁)は新聞協会の広告賞を受賞しました。
 このほか、地域で生活を楽しむための情報を載せた月2回発行の「りびえーる」や、山陰両県を代表する企業経営者のインタビュー集「山陰リーダーズ・アイ」はホームページも制作するなど、幅広いジャンルで情報発信しています。
 広告営業は本社のビジネスプロデュース局や総局・支社の営業部員が担当。広告主と人間関係を築き、声を聞き、より良い提案ができるよう社員は現場に足を運んでいます。山陰中央新報社の編集部門の情報コンテンツ、販売部門の販売力・企画立案力など社内の経営資源とアイデアを集め、時代と地域のニーズに応えられるような新しい分野を切り開いています。掲載する広告の審査や広告紙面の割り付けを行う業務もあります。

販売

販売

 山陰両県でトップの16万5,000部を発行する新聞や、山陰経済の今を伝える週刊誌・山陰経済ウイークリー、2023年夏にリニューアルした山陰中央新報デジタル(Sデジ)…。こうした各種媒体の購読・利用を通じ、山陰中央新報社のファンを増やすため、山陰両県に約200店ある新聞販売店と一丸となって業務に当たっています。
 新聞販売店に足を運び、読者・利用者の声を踏まえながら販売戦略を一緒に考え、実行に移すほか、営業支援や、読者に新聞が遅れずに届くよう管理も行います。エリアによって人口や年齢構成が異なるため、それぞれに合った販売戦略を立案し、提案します。このほか、コンサート事業やプロスポーツ選手のトークショーなども開催。若者を中心に人気のバンド「Saucy Dog」や、年配の方に人気のシンガーソングライター・小椋佳さんのコンサートイベントを主催した際には、新聞読者に対してチケットを先行販売したほか、Sデジでも新しいコンテンツを展開。島根スサノオマジックの選手のトークショーを読者限定、参加無料で開くなど、新聞社と接点を持ってもらえる場づくりにも取り組んでいます。本紙を気軽に試し読みできる「試読紙キャンペーン」や、子どもの時から新聞や活字に親しんでもらう企画など、さまざまな試みに挑戦しています。
 本社読者局と出先の読者部を中心に広く山陰両県を飛び回っています。

文化事業

文化事業

 文化事業局は、文化、スポーツ事業や指定管理業務などを担当しています。

文化事業

 「再興院展」などの全国規模の大型美術展を定期的に開催し、多くの来場者を集めています。また、地元の作家や子どもに作品を出品してもらう「日本の書展」「山陰子ども書道展」などの参加型事業も展開しています。「日本三大茶会」として、毎年秋の恒例事業になっている「松江城大茶会」は、茶どころ松江ならではのイベントとして、県内外から多くの来場者を集めており、地域の文化、観光振興に貢献しています。その他、家族で楽しめる催事、県内の美術館や大型商業施設とのタイアップによる各種展覧会なども実施しています。

スポーツ事業

 「宍道湖一周駅伝競走大会」「浜田―益田間駅伝競走大会(しおかぜ駅伝)」「国宝松江城マラソン」「一畑薬師マラソン」などの陸上競技をはじめ、小中学生を対象にした野球大会やバレーボール大会などを開催し、スポーツ振興や子どもの健全育成に貢献しています。また、島根県ゴルフ選手権大会などのゴルフやゲートボールなどの大会も主催しています。

指定管理

 国宝松江城や大名茶人・松平不昧公が残した茶室「明々庵」の指定管理業務などを手掛け、地域文化の伝承や振興、情報発信に貢献しているほか、関係施設と連携して地域の基幹産業でもある観光振興事業なども力を注いでいます。

出版

 出版部は、山陰の自然、歴史、文化を紹介する出版活動を展開しています。松江城の歴史本や新たなパワースポットの石神さん、出雲大社中心のガイド本などを発行。このほか、多彩な分野で後世に残る本づくりを手掛け、郷土の出版界をリードしています。また、自治体、企業などから依頼を受け、新聞社ならではの情報ストックと取材網を生かして広報誌、記念誌、社史などを編集、制作しています。

デジタル

デジタル

 山陰中央新報社は紙とデジタルを両輪に、これまで以上に地域密着のニュース・情報の発信を強化します。報道の「質」を高め、記事・情報の「量」を増やし、山陰中央新報デジタル(Sデジ)の速報や記事更新の「速さ」もアップ。地域の人が何に困り、なぜ困っているのか、どうすれば安全・安心に暮らせるのか、といった視点に立ち、その解決に向けた処方箋や、手掛かりとなる情報、暮らしに役立つ記事の提供を常に意識していきます。
 DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進役となる本社の未来戦略局では、翌日の紙面に先駆けて行うネットやSNSへの記事配信や速報ニュースの配信、新聞には載らないオリジナル記事のSデジへの掲載、動画の編集、制作、発信などを担当します。WEB広告を使ったビジネスの創出にも力を入れています。どんな記事・情報がどんな人に読まれているのかといったWEBマーケティングなども通じ、新しいビジネスやコンテンツの立案も行っていきます。

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