小林 竜大
※所属は取材当時
山陰中央新報社に入社を決めた理由は何ですか
もともと新聞記者になりたいと思っており、一つの地域について長期的に掘り下げた報道をしているところに魅力を感じたためです。採用試験の前から記事はオンラインで目にしていましたが、採用試験で実際に紙面を手に取ったとき、地元ならではの紙面制作にこだわりを感じたのを覚えています。私は生まれも育ちも東京都だったので山陰に住むのは初めてでしたが、会社説明会や先輩の方々とのコミュニケーションを通じて社風に惹かれ、「この会社で働いてみたい」と思うようになりました。
現在の仕事の内容と、やりがい、魅力を教えてください
報道部のスポーツ担当記者として、高校スポーツやバスケットボール男子Bリーグの島根スサノオマジックの取材をメインに活動しています。試合中はプレーの様子をメモしながら写真を撮影し、試合が終われば選手や監督に試合の感想、反省などを聞きます。試合を見なかった人にも会場の興奮が伝わるような写真を撮ることを心がけています。写真の出来は、ぱっと見たときの紙面のクオリティーに大きく影響します。それだけに、良い写真を撮れるとその後の取材にも自然と気合いが入ります。できた紙面を翌朝に確認するのが楽しみです。
仕事で大変だと感じることは何ですか。どうやって乗り越えていますか
スポーツ担当になり日が浅いこともありますが、今までなじみのなかった競技を取材する時は大変だと感じます。浅い知識のままでは良い質問ができないばかりか、取材相手にも迷惑をかけてしまいます。どの取材でも同じことが言えますが、事前準備にしっかりと時間をかけることが必須です。本番でも競技の見どころを押さえておけば取材もより楽しくなりますし、楽しさを感じて伝えることも重要な仕事だと思って臨んでいます。
今までで印象に残っている仕事上のエピソードを教えてください
2022年の大みそかに、全国高校サッカー選手権の米子北対日大藤沢戦を取材した時です。大みそかのため締め切りが早く、普段より2時間以上も早く原稿を完成させるスピードが求められ、仮に午後8時ごろに原稿に間違いを見つけても修正がきかないため、かなり気を付けて作業しました。その日は米子北のゴールシーンをうまく撮ることができ、編集局のSデジ編集部から「小林君の写真良かったよ。編集フロアで話題になってた!」と褒めてもらったのを覚えています。過密スケジュールの中で普段より厳しい現場でしたが、そういう状況ほどうまくいったときにはやりがいを感じます。
山陰中央新報社に入社して良かったと思うのはどんな時ですか
東京都出身ということもあり、最初は「うまく仕事ができるだろうか」など不安がありましたが、様々な先輩に支えていただき、日々楽しく仕事ができています。先輩の記者は年齢が近く、気軽に相談に乗ってくれる優しい方が多いため、働きやすい職場だと感じました。23年5月に編集フロアがリニューアルされました。きれいになったフロアで、気持ちをリフレッシュして働けています。
会社でこれからやってみたいことは何ですか
運動担当の記者になって、スポーツがいろいろな人の日常の中にあることをあらためて実感しています。自身が参加したり、観戦で楽しんだりとその魅力は様々ですが、そうした瞬間の感動をより伝えられる仕事をしたいです。特に自分と年齢の近い人にも魅力を伝えることができればと思います。そのためには紙面だけでなく、SデジやSNSを使った積極的な情報発信でスポーツの魅力を広めたいです。記者としてはまだまだ腕を磨く必要がありますが、自分で興味のある分野を掘り下げていきたいです。
島根、鳥取で暮らすことの良さは何ですか。お気に入りの場所はありますか
ゆったりとした時間の流れや、住んでいる人がみんな優しい点が大きな魅力だと思います。高校生の時に3カ月ほど滞在したニュージーランドと似たところがあり、自然に囲まれていて、住んでいる人に心のゆとりのある地域だと感じます。
例を挙げるとすれば宍道湖大橋の辺りから松江の夜景を眺めるとつい見入ってしまいます。そうした暮らしぶりも自分に合っているなと思い、とても満足しています。空港が近いため、1時間半くらいで帰省できるのも嬉しい発見でした。
休日の過ごし方を教えてください
休日はドライブをして行ったことのない地域を訪れたり、逆に近くの公園まで散歩したりしています。最近は、ちょっと疲れたなと思うときに温泉やサウナでリフレッシュすることにもはまっています。また、元々オンラインゲームが好きで、今も毎日のように地元の友達と遊んでいます。会社の企画で鳥取県の大山にスキーに行って普段関わらない社内の人と交流できたのも良い思い出になりました。仕事は多忙な時期もありますが、休日は自分の時間をゆっくり使って充実した日々を送っています。