藤原 康平
※所属は取材当時
藤原 康平
(2019年4月入社、出雲総局報道部ひらた通信部担当)
山陰中央新報社に入社を決めた理由は何ですか
山陰中央新報社の入社試験で志望理由を問われた際、「英語版の新聞を作りたいです」と率直に思いを伝えました。小学校から大学までずっと英語に力を入れて取り組んでおり、将来は英語が使える職業に就きたい考えを持っていました。もちろん、英語が生かせそうな企業の試験もいくつか受けましたが、山陰中央新報の英語版を作れるかもしれないことに可能性を感じました。実現すれば、自分が翻訳した記事が県内に住む外国人に読んでもらえたり、教育現場でも教材として使ってもらえたりするかもしれないというイメージが広がり、他の企業にはないやりがいにつながりそうだと感じました。うれしいことにそのまま内定を頂くことができたので、その思いが伝わったのかなと想像し、ここで頑張ろうと決めました。
現在の仕事の内容と、やりがい、魅力を教えてください
主に出雲市の平田地域(旧平田市)と斐川地域(旧斐川町)を担当しています。地域のイベントや出来事を中心に取材するほか、休日が仕事の時には出雲市を拠点に活動する女子サッカーのディオッサ出雲FCの試合も取材します。一番の魅力は、自分が記事を書いたことで反響があったという話を聞いたときです。「売り上げが伸びた」「たくさんの人が来てくれた」など取材相手から感謝の言葉をもらうことがよくあり、とてもうれしい気持ちになります。
仕事で大変だと感じることは何ですか。どうやって乗り越えていますか
記者は幅広い出来事を取材するので対応力と豊富な知識が求められます。そのため、自分があまり詳しくない分野を記事にする際は特に大変だと感じます。事前にある程度勉強して行くよう心がけていますが、やはり話を聞く中で専門用語もどんどん出てくるので一度で理解できないことがよくあります。分からないことが一つでもあると記事にすることができないので、現場では相手が言われたことを復唱しながら間違った認識をしないように気をつけています。
今までで印象に残っている仕事上のエピソードを教えてください
入社して最初の2年半はスポーツ担当の記者をしていました。最も印象に残っているのは東京五輪の取材です。無観客開催で各社からの取材人数にも制限がある中で、会社を代表して行ってきました。ボクシング女子フェザー級で日本女子初の金メダルを獲得した入江聖奈選手や陸上男子3000メートル障害で7位入賞の三浦龍司選手など山陰両県の代表選手の活躍をすぐそばで見つめ、現地の感動をなるべく紙面を通じて伝えられるように頑張りました。毎日朝早くから取材で大変でしたが、忘れられない時間になりました。
山陰中央新報社に入社して良かったと思うのはどんな時ですか
仕事を通じて地域の人とたくさんつながることができる点です。私は島根県奥出雲町の出身ですが、取材中には地元の話などで会話が弾むことがあります。その延長線でネタが入ったり、おすすめの飲食店などを聞いたりすることもあるので、思わぬ形で情報が入ることがありました。
また、マスコミ全般に言えることかもしれませんが、プロスポーツ選手などさまざまな人に会って話ができたり、普通はなかなか入れない場所に入れたりできるのは良いなと思います。
会社でこれからやってみたいことは何ですか
「英字新聞を作る」という自分の当初の目標達成に向けて積極的に動いていきたいです。出雲市はブラジル人の方が多く住んでおり、英語よりポルトガル語の方が好まれるので「ポルトガル語版新聞」になるかもしれません。とにかく外国籍の方にも島根県の情報を届けたい思いがあるので実現させたいです。2023年度は「多文化共生」をテーマに記事をどんどん出稿していく計画があるので、取材をしながら皆さんがどんな情報を求めているのか、本当に需要があるのかなども合わせて調査していくつもりです。
島根、鳥取で暮らすことの良さは何ですか。お気に入りの場所はありますか
私は京都にある大学に進学したので、4年間地元を離れていました。京都市は遊んだり買い物したりできるところがたくさんあり、とても良い町でした。山陰は都会と比べればそういう場所が少ないかもしれませんが、地元だからこその安心感があるのは良さの一つです。自然が豊かでいつも心が安らぎます。島根半島の日本海が一望できる場所がお気に入りで、特に出雲市の日御碕灯台周辺から望む景色が大好きです。きれいな海の色と波の音が自分をリラックスさせてくれる気がします。
休日の過ごし方を教えてください
休みの日は天気さえ良ければほとんど釣りに出かけています。近くの堤防や渡船を使って沖磯に行き、イカや青物を狙っています。釣れないことの方が多いですが、12時間ぐらい平気でやることもあります。いつも時間が過ぎるのがあっという間なのでそれだけ没頭しているのだと思います。最近では自分で釣った魚をさばく練習をしています。鮮度が抜群なのはもちろんですが、自分で釣った分いつも以上においしく感じます。今年は魚拓が取れるクラスの大物を釣り上げるのが目標です。